2025/02/27 公開
市職員へのカスハラに対する基本方針及びガイドラインの策定(舞鶴市)
令和7年2月1日、舞鶴市において「舞鶴市カスタマーハラスメントに対する基本方針」および「カスタマーハラスメント対策ガイドライン」が策定されました(※1・2)。
これまで当ブログで取り上げてきた東京都や桑名市のカスタマーハラスメント防止条例は、一般企業に対するカスハラも対象としていますが、今回策定された基本方針およびガイドラインは「職員の人権を尊重し、より良い行政サービスを提供する」ことを目的としており、市職員に対するカスハラのみを対象としている点で性質が異なります。
市職員に対するカスハラは、「市職員の給与は税金から支払われている」「公務員は公衆に奉仕する者である」といった意識のもと、発生しやすいと考えられます。また、市職員は住民全体に幅広いサービスを提供しなければならないとの思いから、カスハラに対して毅然とした対応を取りにくく、カスハラが長期化や過激化しやすい傾向があると考えられます。実際、舞鶴市の職員に対するアンケートにおいて、過去にカスハラを受けたことがあると回答した職員の割合は83.6%にも及び、カスハラを受けたことがあると答えた職員のうち90.4%の職員が何らかの心身への影響があったと回答しています。
このような背景を踏まえると、舞鶴市が基本方針およびガイドライン策定したことは、有意義なものであり、今後、カスハラが許されない行為であるという認識が社会全体に広がることを期待します。
2025年2月27日
弁護士 志智 哲